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2010年10月2日土曜日

ビジネスのOperationSystem対応が、これからの成功を決める!

 最近は、経済も停滞感があり何をやっても上手くいかない感がある。80年代は、Japan as No1 で、日本がグローバルであったかどうかは別として、Made in JAPANの商品は、世界を席巻していた。確かに、バブル期もあり経済大国として勢いもあり、社会にも活気があった。しかし、その経済も失速して、お上の施策も空転ばかりしていて、本来そのポジションで悪戦苦闘すべき人たちが苦労することなく、保身ばかりなので、本当に「日本」が良くなるはずがない。そして、極めつけは、単なる目立ちたいだけのハリキリおじさんが、国家元首となり、上滑りの施策を次々と繰り出しても、何の成果も期待できない。しかし、なぜこのように期待できないなと感じることが出来るのか?それは、この時代を本質的に捉えているかどうかを直感的に感じとるからであろう。
 
以前とこれからという意味で、政治の状況もかなり変わってきている。なので、この時代を本質的に捉えるべく真剣に考えている人の言葉は、何かこの人を信用してみようという感じにさせるのだと思う。しかも、現代は、かなり複雑化しているので、これまでの成功体験を後追いしても、上手くいくはずがない。行政関係者は、「部分最適ばかりしているから、問題が解決しないので、全体解決をすべきだ」ともっともらしい事を言うが、決意も熱意も、意気地もなく、自己犠牲を払っても何かを本気でやろうとしない人たちの言葉は、人々へは届かない。

 特に、これからは、やる気がない人が、偶然に、何か素晴らしいことを成し遂げることはない。本質的には、「汗かき、ベソかき、恥かき」というところを乗り越えるところから、真の活動のすべては始まる。これまでは、多少やる気がなくても、その人にしかない技術があれば、時代の最先端へと導かれることがあったかもしれない。しかし、最近のビジネスでは、その可能性は少ない。なぜなら、最近は技術的、物理的な優位性は、必ずしも、そのままビジネスの優位性として成立しにくいからである。これまでは、可視化や簡易化により、より多くに人たちと物理的に、空間的に、技術的に共有しようとしてきた。そして、この方向性で活動することで、有用性が確保することが出来た。なにより、カタチになると実感出来きた。

 しかし、現代ビジネスでは、以前のように経営の見える化による戦略や人事制度では立ちゆかない。むしろ、これらを詳細にやろうとすればするほど、真逆の効果をもたらすことになる。あせる経営者は、更に動揺し、その方向性でアクセルを踏み込み、地獄へまっしぐらとなる。これは、もう悲劇である。考えるに、この要因は社会のプラットフォーム違いに起因しているからではないだろうか。パソコンで言えば、乗っているオペレーションシステムが違うのである。WindowsXPに最新のアプリケーションを乗せても、上手くいくこともあれば、そうでないこともある。Windows98では動作しませんと明記されていることもある。しかし、ビジネスでは、このOperation System (OS)部分に言及されることなく、アプリ(新しい方針や施策)が強引に導入される。これでは、上手くいくはずがない。

 個人的に信頼を寄せる人たちは、異口同音に『本質的で、目に見えなく、信頼に基づくことの重要性について』言及している。これこそが、社会でもビジネスでも、指針導入前に、まずしっかりと考えなければならない、時代の、ビジネスのOSなのではないだろうか。この部分をアップデートするというよりは、パソコンのOSを入れ替えるように、大胆に勇気を持って、入れ替える必要がある。ビジネス対する考え方を入れ直すので、これはどんな人でもなかなか難しい。日頃からよく考え抜いている経営者であっても、茫漠と気づくかのレベルであるから、この問題解決は最初の難関であり、この視点に気づけるかどうかが分水嶺と言える。


 だから、古いOSは、お早く、近くのゴミ箱へ!